数珠と線香のお店 おもいや

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基礎知識

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基礎知識
線香・数珠・仏壇仏具・結納に関する、知っておきたい基礎知識を集めました。
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数珠
数珠の起源
お釈迦様が、モクケンシの実(ムクロジの実)を108繋いで、これをいつも離さず念ずることで、衣食は自然に備わり、心の平穏と安らぎを得ることができると説かれた(木げん子経)ことが、念珠の起こりとされています。  葬儀法要の際には心を静め、故人の冥福を祈る意義深いものですが、それだけではなく普段の日常生活においても、数珠を身に付けていることで、功徳があるとされ、災いを取り除き、身を守る尊い役目を果たしてくれます。
数珠と念珠
数珠と念珠は呼び方が違うだけで、基本的に同じものです。 数珠の由来は、念仏を唱える際に、念仏の回数を数えるのに、珠を数えることに用いられたことからと言われています。 また、念珠は数珠に念、お願いごとを込めて用いることから、念珠または念誦と呼ばれるようになったようです。 呼び方の違いだけですので、意識して使いわけたりする必要はありません。
数珠の数
基本は108個で百八煩悩を退散消滅させるためといわれ、仏さまや菩薩さまの百八尊ともいわれています。 また数珠功徳経によれば108、54、27、14の数を挙げ、このほかにも42,21,36,18などの数をもって造る事が諸経に挙げられていますが、数珠は多くの珠を繋いで輪にしたもので、珠の数は108個のものが正式とされ、宗派によって形が異なります。 現在では持ちやすくする為に珠の数を減らした、数に特に決まりのない略式の数珠(片手念珠)が一般的によく使われています。
正式な数珠と略式の数珠
珠の数が108個の正式な数珠を、本連(ほんれん)数珠とか、二輪(ふたわ)数珠といいます。 それに対して、現在では珠の数の制限をなくし、持ちやすい数珠が一般的によく使われています。この略式の数珠を、片手数珠、ひとわ(一輪)数珠といいます。 これは、宗派に関係なく使うことができ、現在広く普及しているものです。
数珠の原材料
数珠の起源にもありましたが、木の実がその出発点であると考えられますが、現在ではさまざまな材料が使われるようになりました。
●唐木
 中国や東南アジアから輸入される硬質の銘木
  ・黒檀
育ちが遅く稀少な材
材の特徴は、緻密で重く堅くて頑丈
  ・紫檀
熱帯産で堅く重い樹種
美しい仕上がりが得られます
  ・栴檀
落葉高木
美しい木目が特徴
●菩提樹(印度・星月・金剛)
   ・ 印度菩提樹…クワ科イチジク属   
お釈迦様が悟りを開いたとされる菩提樹で仏教聖樹とされる
   ・星月菩提樹
最もポピュラーに知られている菩提樹の一つ
星月菩提樹が"木の実"ではなく"種"で、紅籐子が正式名称になります。
表面の黒点と穴は宇宙を表現しているといわれている
   ・金剛菩提樹
シナノキ科。葉の形が似ているので菩提樹と呼ばれます。
金剛菩提樹は、その実です。
現在は、インドネシア産が主流です。

●天然石(虎眼石瑪瑙・翡翠・ガーネット)
   ・虎眼石(タイガーアイ)
光の反射でシャトヤンシー効果(キャッツアイ効果)による縞模様が見られる。
先を見通すパワー,仕事運があるとされている。
   ・青虎眼石(ブルータイガーアイ)  
虎眼石が地中で酸化する過程を経るのに対し、 酸化過程を経ていないもの
火か入りの反射で縞模様が出るものは「鷹眼石」と呼ばれる
    ・瑪瑙(メノウ・アゲート)      
石英の結晶体で縞などの模様がある
色は白、赤、青、緑など様々な種類がある
   ・翡翠(ヒスイ・ジェイド)      
ヒスイ輝石
半透明で非情に堅い
中国では歴史的に非常に貴重で高貴な石として尊ばれる
ヒスイ輝石自身は白色であるが、様々な成分と混ざり合い緑や、薄紫色などになる
●水晶
   ・水晶
無色透明な結晶体鉱物
   ・茶水晶  
結晶に微量のアルミニウムが含まれ天然の放射線を受けて茶色に変化したもの
   ・紫水晶(アメジスト)
水晶の色変種したもので、その中では最高のものといわれている
   ・ローズコーツ
ピンク色から「薔薇の石英」「紅水晶」とも呼ばれる 半透明の結晶の塊
●琥珀
●珊瑚
●ガラス(ベネチアン・トンボ玉)
●その他(樹脂・蝶貝・真珠・象牙・人工石)
※みかん玉
 丸玉ではなく、上下から少し押したような形、ちょうどみかんのような形の玉をいいます。

仏教には七宝と呼ばれる貴重な七つの宝があります。 経典によって若干の違いはありますが、無料寿経では、以下の七つがその宝です。 金・銀・玻璃(はり・水晶)・瑠璃(るり・ラピスラズリ)硨磲(しゃこ・シャコ貝)・珊瑚(さんご)・碼碯(めのう) 水晶、珊瑚、瑪瑙などは現在でもよく数珠に使われますが、仏教の七宝に入っているんですね。
男性用と女性用
数珠は男性用と女性用で主に珠の大きさ、仕立の色において違いがあります。 男性用数珠は女性用のものと比べて珠が大きく、目安として直径が10ミリ以上、女性は8ミリ以下で作られています。
房の色も男性用は茶色や黒が多く、それに比べて女性用は珠の色もそうですが、それに合わせて房も明るい色を使うことが多いです。
基本的に男女兼用の数珠はありません。
数珠の部位名称
【片手数珠(略式数珠)】
●親玉(おやだま)
数珠の中心の玉で最も大きなものとなります。
「阿弥陀仏如来」、「釈迦如来」を象徴しています。
 「如来」は、釈迦を示す一つの呼称です
●主玉(おもだま)
108の煩悩と百八尊を表しています。本来は108個です。略式数珠(片手数珠) の場合は,男性用としては18玉、20玉、22玉、27玉などがあります。
また女性用としては37~43玉などがあります。
大きさは男性用が10ミリ以上、女性が8ミリ以下が目安です。
●ニ天玉(てんだま)
主玉と主玉の間にある小さな玉で、略式数珠の場合は二つです。二菩薩を表しています。
●ボサ玉(ボサ玉)
親玉のすぐ下にあるひょうたん型の玉です。親玉と房をつなぐ玉です。仏様にあたるといわれ、菩薩と書きます。通常は略式数珠にのみある部位です。
●房(ふさ)
房自体に特にいみはありません。各自のお好みで選ぶことができますが、宗派によっては房の形状や色が決まっている場合もあります。
頭付き房、梵天(ぼんてん)房、紐房など様々な種類があります。   
数珠の房
房は、大きく分けて4種類の形があります。
●頭付(かしらつき)房
糸を撚って作る撚(より)房で、編み込んだ頭がついているものです。
 ほつれず、耐久性が増します。
●紐(ひも)房
紐房は、打紐をそのまま房としたものです。
●切り房
糸を希望の長さに切ったものです。
耐久性は劣りますが、しなやかな糸の感触があります。
●梵天(ぼんてん)房
放射状に伸びた糸の先端を丸く切り揃えたものです。
房の材質には、正絹と人絹があります。正絹は天然繊維で作られた本物の絹です。

人絹とは人造の絹で化学繊維のことです。 ●釈迦梵天
梵天とはちがい、糸の先端を丸く織り込んだものです。
見た目もすっきりと、耐久性も増しています。

宗派と数珠
●天台宗
中国の天台大師智を高祖とし、日本の伝統大師最澄を宗祖とする宗派。  「法華経」を完全な教えとしながら、密教・浄土・禅などの教えをも抱合する宗派。
<数珠>
天台宗の珠数の基本は主珠108個、母珠1個、浄明珠に丸玉10個、平玉20個というのが基本です。また、補処の玉が1個、記子留が1顆づつ加えられています。 イラタカ珠数を使うのも天台宗の特長で、これは修験道からの影響を多分に受けているためです。
●浄土宗
法然を宗祖とする宗派。阿弥陀仏の本願を信じ、念仏(阿弥陀仏の名を唱えること)することで極楽往生ができると説く。京都市東山区の知恩院が総本山。法然が草庵を結んだ地に弟子の源智が文暦年間(1234~1235)に大谷寺を創建したのが始まり。
<数珠>
浄土宗の念珠には大別して4種があります。まず、第一に「百万遍の大念珠」といわれるもので、1080の珠を連ねた大念珠を、道俗を問わず多くの人に依って繰ります。
 第二には108顆の念珠。 これには二種類があり、ひとつは「道具念珠」と呼ばれるもので、道具荘厳服を着た場合に、水晶などの念珠を用いるものです。  もうひとつは、「日課念珠」といわれるもので、親玉から房を垂れず、別に金属で作った小環を入れ、環より弟子珠を入れた房を垂れます。
 第三は浄土宗、独特の型式である二連念珠で三万繰(三万遍用)と六万繰(六万遍用)の二種類があります。
 第四には携帯用の三十六顆を連ねた珠数です。
 浄土宗では念仏を唱えるにあたり、珠数のことを特にやかましくいうのですが、その場合、真読念仏とサラグリ念仏とがあります。
 真読念仏とは念仏一声に一顆をつまぐることで、サラグリ念仏とは念仏一声に二・三顆をつまぐり、念珠を繰ることよりも、むしろ念仏を唱えることに重きを置いたものです
●真言宗
 空海を開祖とする仏教の宗派。修業(三密瑜伽行)により即身成仏できると説く。真言宗から生まれた宗派は多く、古義真言宗と新義真言宗に大別でき、古義真言宗には、高野山・東寺・醍醐・御室(おむろ)・大覚寺・山階(やましな)・泉涌寺(せんにゅうじ)・善通寺・真言律の各派があり、真義真言宗には智山派・豊山派がある。
<数珠>
真言宗の念珠の顆数は108個が基本です。この場合、母珠が二個、両方の房に10個づつの記子を加えます。
 また、「片繰り念珠」(半繰念珠)という、54顆の念珠があります。この場合は一個の母珠、母珠より七ツ目と21目に小珠をいれます。 そして母珠から房を垂れ、10顆づつの記子をつけます。
 はじめに書きました真言宗珠数の基本は、「振分珠数」とも呼ばれ、八宗在家珠数としても使われることがあります。
●浄土真宗
 親鸞を開祖とする宗派。浄土真宗の名称は明治時代以降のもので(浄土宗の反発があった)、それ以前は一向宗と呼ばれていた。 絶対他力の往生を説き他宗が修行によって成仏を目指すのに対して、浄土真宗では念仏を唱えることができるのも、極楽往生できるのも阿弥陀如来の力であるとする。また、成仏し極楽に往生した者を追善供養することは教義に反するところから位牌は用いない。戒名ではなく法名が使われる。
 浄土真宗の中では主要十派を真宗十派と呼んでおり、十派とは次の通り。  本願寺派(西)・大谷派(東)・高田派・仏光寺派・興正派・木辺派・山元派・誠照寺派・三門徒派・出雲路派。
<数珠>
浄土真宗の珠数は念仏の数取りに用いるのではありません。また、煩悩を断つ、功徳を積むために用いられるわけでもなく、礼拝恭敬、仏事勤行のための法具としてのみ用いられるのが、本来の目的です。
 ですから、弟子珠を上につめて数の取れないようにし、また、下の房を巻き上げて結んであります。この結びの金剛珠とを俗に蓮如結びといいます。
●日蓮宗
 日蓮を宗祖とする宗派のこと。日蓮教団からは今日に至るまで多くの派(門流)を生み出したが、現在日蓮宗と言えば、身延山久遠寺を総本山とする教団のことを指す。この他、日蓮系の主な教団は次の通り。
 日蓮正宗・顕本法華宗・法華宗(本門流・陣門流・真門流)・本門法華宗・日蓮本宗・日蓮宗不受不施派・本門佛立宗など。
<数珠>
日蓮宗ではお題目を唱える時、「記数の念珠」(108顆)を用います。これには母珠が二つついており、一方の親玉には20個の記子があり、中間で一度結んであります。もう一方の親玉には5個づつの記子と記子留とを列ねた二つの紐があり、また、別の一紐を垂らして、それに十顆の玉を連ねて(記子留なし)あります。
●禅宗
大乗仏教の宗派のひとつで、日本では臨済宗・曹洞宗・黄檗宗の総称。
<数珠>
108顆が禅宗の念珠の基本です。臨済宗、黄檗宗では親玉二個、片方の親玉は十個づつの記子がついており、五個目のところで一度結んであります。  曹洞宗では母珠、向珠四天の間に十八個づつ通されており、さらに108環金という輪が通されています。
線香
伝統工芸品とは
伝統工芸品は、一般的には日常生活の用に供され、手工業により製造されるものを、各都道府県が指定するものをいいます。
大阪府 大阪の伝統工芸品
(一部抜粋)大阪には歴史と風土に育まれてきた多くの伝統工芸品が今日まで受け継がれています。これらは、昔ながらの手づくりで丁寧に製造されており、使う人々の生活に安らぎと潤いをもたらしてくれています。
線香の歴史
その起源は大変古く、推古天皇、三年(西暦595年)聖徳太子の時代に淡路島に香木"沈香"が漂着したのが始まりとされています。それ以来、仏事や神事に欠かせないものとして使うようになりましたが、現在のような棒状のお線香の形になったのは江戸時代の初めになってからといわれています。
線香をあげる意味
線香の香りは、仏様の食事と言われており、特に亡くなった方が、来世にたどり着くまでの四十九日までは、線香の香りが故人の食事であるとされております。そのため、できるだけ良い香りを召し上がっていただくように心がけするほうがいいのです。
また、仏様を前にして、その場の空気を清め、自分の身を清める。そして、祈りを捧げ、お話をするときに、お線香をあげるといわれております。
線香の生産地
堺・京都・大阪・淡路・日光などが主な産地です。かつては日本最大の貿易港として薬種問屋が軒を並べた堺。平安時代に流行した"薫物"に始まり、産地としての歴史が最も古い京都。香に関して日本最古の歴史をもち、現在では全国線香生産高の70%近くを占める淡路島。墓線香の原料産地として産業が発展した日光など、それぞれ独自の歴史を築いてきました。
大阪は、特に線香の発祥地として堺が有名で、大阪伝統工芸品の指定も受けています。
お線香は何本あげるのですか?
仏前でのお焼香は仏・法・僧(仏・・・お釈迦さま、法・・・仏の教えを説いた経典、僧・・・仏の教えを広めるお坊さん)への帰依を意味して3回行うといわれます。宗派によって違いはありますが、お線香も仏・法・僧にならい、3本立てるのが一般的といえるでしょう。
お線香を寝かせる宗派は?
真宗大谷派と浄土真宗本願寺派です。
線香を2本か3本の適当な長さに折り、火をつけてから、香炉に横に寝かせます。地を清め、土に返すという意味から、寝かすようになりました。
線香のあげ方
仏壇前に座ってお線香をあげましょう。 気持ちを込めて、お線香をあげるとなぜかすっとした気持ちになります。 お線香をあげるというのは、仏様によい香りで供養すると同時に自分の身を清めるという意味もあるからです。 自宅であげるときなどはかまいませんが、弔問に伺って線香をあげるときは、 仏壇の前に座って、遺族の方に一礼、そして遺影に向かって一礼します。 線香はろうそくの火でつけます。もし、ろうそくの火がついていなければ、 ろうそくに火をつけてから、線香に火をつけます。 線香の火を消すときは、手であおいで消すか、さっと手を引いて消します。 口で吹いて消すのは、仏様に対して息を吹きかけるのは失礼だとされていますから 絶対にしてはいけないことです。これはローソクの火を消す場合も同じです。 そして、線香立ての中央に線香を立てます。 本数は1本でかまいません。 本数については、2本とか3本とかいわれはありますが、1本で十分です。 気持ちを込めてよい香りを仏様にあげるのですから、1本で十分なのです。 最後に合掌して、遺影、遺族の方に一礼して席を外します。 堅苦しいようですが、気持ちを込めることが大事ですし、無事に終えるととても気持ちが清らかになります。
線香の種類
お線香には、椨(たぶ)の木の皮を基材として、白檀や伽羅などの香木や香料を使う「匂い線香」と、杉の葉を乾燥させた粉末を使う「杉線香」2つの種類があります。
匂い線香は、家庭での供養や、香りを楽しむために用いられます。掛け紙や外箱の体裁を整えて、進物用としても使われます。
杉線香は、青臭さがあり煙が多いので屋外のお墓参りなどに使われます。
渦巻き線香は四十九日まで(中陰)故人が邪気に惑わされないよう、お線香の煙を絶やさないということで考えられたものです。
線香の原材料
お線香の原料には、結着材としての基材や、香りの原料として調合する香木や漢方薬としても使われるような貴重な香料、さらに植物系の原料なども使用されます。

●椨(たぶ)
クスノキ科の常緑樹で、日本・台湾・朝鮮半島・中国大陸に分布しています。樹皮や葉の部分は粘液性が強く粉末にして(タブ粉)水を加えてお線香の基材として使います。

●白檀(びゃくだん)
インド・インドネシア・オーストラリアに分布する常緑樹です。葉や樹皮はほとんど香らず、芯材部分に甘みのある東洋調には欠かせない芳香があります。 熱を加えなくても木材そのものが香るため、香水・香粧品・扇子などにも使われる貴重な香木です。

●丁子(ちょうじ)
モルッカ諸島原産のフトモモ科の丁香樹のつぼみを乾燥させたもので、16世紀に丁子を求めて新航路を開拓したことは有名です。香辛料のほか、鎮痛剤・石鹸・歯みがきに使われています。

●沈香(じんこう)
代表的な香木のひとつで、樹脂が樹木内に蓄積することで比重が増して、水に沈むようになります。
シャム沈香は、インドシナ半島で産出され、香りの甘みが特徴、タニ沈香はインドネシアの島々で産出され、香りの苦みが特徴です。

●伽羅(きゃら)
沈香の中でも、特に質の良いものは伽羅と呼ばれています。現在では、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)の希少品目第二種に指定されています。

●奇楠(きなん)
伽羅の異称で、貴重なベトナム産の沈香の一部に使われます。

●植物系原料
すみれやバラ、シャスミンなど植物系の原料なども天然香料として使われます。
線香の長さ
一般的に家庭の仏前で使われ、お店でも見かけることの多いサイズは短寸と呼ばれる長さ14㎝前後のものです。他にも短寸の半分程度のミニ寸、短寸より少し長い中寸、主に寺院で使う長寸などがあります。
江戸時代には、線香の燃え尽きる時間を時計代わりに使っていたという話もあります。
線香の選び方
なんといっても香りが一番のポイントでしょうが、人によって香りの好みは百人百様ですから。と言って、店頭で一本一本火をつけて香りを体験するのも難しいことかもしれません。
基本的な選択基準としては、沈香や白檀などの伝統的なイメージの香りか、植物系の花に代表される現代的な香りのものかで選択するのも一つの方法です。
また、最近では煙の少ない線香も多くありますので、これも基準のひとつとなるでしょう。
価格については、いろいろ違いがありますが、使われている香木や香料の価格が違うためで、一概には断定できませんが、価格の高い製品には高級で稀少な原料が使われています。
進物用の場合には、お線香の箱にも違いがあり、価格にも反映されています。
いろいろと試されて、違いがわかれば、楽しみも増えることでしょう。
線香の使用期限
基本的に使用期限はありませんが、湿度や直射日光は避けて保存していただくのがいいと思います。箱を開けた時の香りは時間の経過とともに、少なくなっていきますが、品質そのものに問題があるわけではございません。
香炉にたまった線香の灰の処置
目安として1年に1回程度、すべて古い灰を捨てて、新しい灰に交換されるのがいいでしょう。灰は、ビニール袋などに入れて、生活ごみとしてお捨てになるか、庭や畑などに撒いてもいいでしょう。
のし・水引・表書き
のし・水引・奉書紙

のし・・・慶事用の進物に添える飾り物。古来、神事に供え物として用いた「のしあわび」(薄くそいだアワビを伸ばしたもの)が由来。

水引・・・贈答品の包みを結びとめる紙製の飾り紐のこと。結び方、色、本数に意味があります。

奉書紙(ほうしょがみ)・・・楮(こうぞ)を原料とする白い和紙。目録や贈答品の掛け紙として用いられる。掛け紙としては、洋紙も一般的に使われている。

のし紙・掛け紙
水引とのしを印刷した紙のことをのし紙と言います。
のし紙は、一般的に慶事の時に、贈る名目と送り主の名前を書き入れて、贈答品の上面に掛ける紙のことです。
弔事の時には、掛け紙といいます。掛け紙には水引きがすでに印刷されたものを使いますが、のしは付けません。
内のし・外のし
内のし…化粧箱に掛け紙をかけますので、包装の中に掛け紙があります。
弔事の場合はお祝い事では無いので、ひかえめに内のしでご用意するのが一般的です。
外のし…包装の上に掛け紙をかけますので、一目で目的や送り主がわかります。結婚祝いなどの、一般贈答・慶事用の場合に使用します。
ただし、明確な決まりがあるわけではないので、弔事の場合でも、明確にわかるように外のしを使う場合もあります。
水引
【結び方】
●花結び(蝶結び)

何度繰り返してもよいお祝いに使われる。結び目を何度も結び直せるとの意味合いからきています。婚礼関係を除いて、お礼・ご挨拶・記念行事などお祝い事全般のご贈答に用います。

●結切り(固結び)

固く結ばれて、二度と繰り返すことのないようにとの願いが込められています。婚礼や弔事関係、傷病のお見舞などに用いられます。

●鮑結び(あわじ結びとも言う)

互いの輪が互いに結びあっていて長生きと長持ちの印と昔から重宝がられた鮑の形に似ていることから、いついつまでも良きお付き合いをとの願いを込めて慶事と弔事の双方に用いられます。その場合、水引の色が変わります。

●デザイン結び(あさん堂オリジナル)

あさん堂オリジナルの水引です。慶事の場合は朱と金、弔事の時は黒と銀で表現しております。一般的なしきたり事全般に使うことができます。

表書き
【弔事】
四十九日までは、「御霊前」
四十九日以降は、「御仏前」
「御供」は期日に関係なく、すべての仏事で一般的に使うことができます。

【慶事】
御婚礼や慶事の際は、「御先祖様」、「御先祖様御土産」と書きます。
嫁ぎ先でのご先祖様へのお土産として、お線香を持参する時の名前は、姓を省いて名のみを書きます。
盆の場合
四十九日を過ぎて初めて迎えるお盆を、新盆または初盆といいます。
その際の表書きは「新盆見舞い」または「初盆お見舞い」と書きます。
また「御供」「盆供」と全般的に使うことができます。
御霊前と御仏前
通夜やお葬式、四十九日や1周忌などの法要に出向かれるとき、現金を袋に入れて持っていかれますね。この袋のことを不祝儀袋(ぶしゅうぎぶくろ)といいます。
この時の表書きについて御霊前と御仏前、どちらにするのか。
仏教では、人は亡くなると霊になります。そして四十九日を過ぎると、あの世へ旅立ち成仏する、すなわち仏になるといわれます。
したがって、四十九日までは御霊前、四十九日を過ぎると御仏前となるわけです。
ただし、浄土真宗では即日浄土に召されて仏になるとされていますので、四十九日前であっても御仏前となります。  
四十九日の根拠
人がなくなって四十九日を迎えるまでは、線香の煙を絶やさず、ろうそくの灯も絶やさない。冥土の旅へ出かけている故人に食事(線香の香り)と行く先を照らす灯りをつけておくという意味があります。 冥土の旅とは、聞こえはいいですが、実はこの期間故人は次の行く先を決める裁判を受けるのです。 裁判は七日ごとに七回。毎回違う裁判官(仏様です)が裁きます。 最終審判が下されるまで、計49日間かかるわけです。 これが四十九日の根拠です。 ではその裁判とは、
第1回裁判 7日目
 裁判官・・・秦広王(しんこうおう) 不動明王
 書類審査が行われます。
第2回裁判 14日目
 初江王(しょうこうおう) 釈迦如来
 秦広王の法廷を過ぎて三途の川を渡ります。
第3回裁判 21日目
 宋帝王(そうていおう) 文殊菩薩
 生前の邪淫の罪が裁かれます。
第4回裁判 28日目
 五官王(ごかんおう) 普賢菩薩
 秤を使って生前の罪状の重さを量ります。
第5回裁判 35日目
 閻魔王(えんまおう) 地蔵菩薩
 水晶の鏡に生前の行状が映ります。
第6回裁判 42日目
 変成王(へんじょうおう) 弥勒菩薩
 五官王の秤と閻魔王の鏡で再審査がおこなわれます。
第7回裁判 49日目
 泰山王(たいさんおう) 薬師如来
 この最後の審判で、行く先が決まります。
ここで、天国か地獄か(ほかにもあと4つの行く先がありますが)決まるわけです。 ここで、地獄行を言い渡されたとしてもこの後、まだ助かる可能性があります。 三人の王様の審判がまだ残っているからです。
平等王 観音菩薩 百ヶ日
都市王 勢至菩薩 一周忌
五道転輪王 阿弥陀如来 三回忌
というわけで、あの世もなかなか大変です。
生きている私たちがしっかり供養して差し上げる意味がここにもあります。
参考文献:「冥土の旅はなぜ四十九日なのか」柳谷晃 青春出版社  
ろーそく
お仏壇にあげるローソクの灯の意味
香り、華、灯は供養の基本とされています。
ローソクの灯は、仏さまの知恵を表し、人間を導いてくれるとされています。
炎は灯されてから消えるまで人生に例えられ、炎を見つめて心を静め、自分を見つめなおす機会となります。
ローソクの大きさ(号数)
ローソクの号数は、大きさではなく重量で表わされています。
1号数は1匁(昔の尺貫法)のことで、約3.75gです。
長さや直径はメーカーによって多少異なりますが、3号で10㎝前後のものです。
和ローソクと西洋ローソク
和ローソク 西洋ローソク
原料 ウルシ科のハゼの実 石油系パラフィン
和紙、い草の髄、芯の中は空洞 木綿糸
特徴 すすの量がすくない 安価
絵ローソク
和ローソクの表面に、絵柄を手書きまたはプリントで彩色したもの。そのまま飾るだけでも、お花の代わりとして用いることができます。命日やお盆など節目に火を灯して供養されるとより一層の安らぎになるかと思われます。また、絵ローソクに描かれた花が、浄土までの道のりで邪魔をする餓鬼の供養になるとも言われています。
ボーティブキャンドル
直径35mmの円筒形の形をしており、専用の容器に入れて長時間火が灯るものです。
ボーティブ(votive)とは、願掛のという意味で、ボーティブキャンドルは祈りを込めたローソクという意味です。
専用の耐熱容器ガラスに入っていますので、非常時の灯りとして使用できます。
お線香やローソクの火の消し方
息を吹いて消すのは、仏様の前では無作法とされ、手であおいで消すのが良いとされております。

【和ローソクの消し方】
和ローソクは、芯が太く燃えたあと芯が炭化して残るので、大きな和ローソクの場合は火を消すときにこの芯切ばさみで芯を切って消します。小さな和ローソクでは、ローソク消しなどを使うこともできます。
仏壇・仏具
仏壇とは
仏壇の本来の意味は、仏様を祀り(まつり)礼拝する場、空間のことです。
礼拝、信仰のためのご本尊を仏壇の一番高い所である須弥台の中央に安置します。
ごっ本尊とは、礼拝・信仰のの対象として、仏像や掛け軸などのことを言います。
日本では、ご先祖様を祀る場所として主眼が置かれていますが、普段手を合わせ相対し、ご先祖様があの世で無事に浄土に導かれるようにとお祈りすることは、ご先祖様に対しても仏様に対しても敬意と感謝を表しているということになるのではないでしょうか。
★分家でもお仏壇を備えるとご先祖様が迷う?
  仏壇は、ご先祖様を祀るのではなく、仏様を祀る場で、亡くなった方を安置する場ではありませんから、分家でも仏壇を備えて、仏様を通してご先祖の供養をすることは、大切なことです。
仏壇の種類
●金仏壇
桧木、末、杉などの白木に漆や金箔を使った仏壇で、日本古来の伝統工芸を駆使しています。
●唐木仏壇
黒檀、紫檀などの銘木の美しい木目が表面に現れた仏壇。
●家具調仏壇
現代の日本人の生活スタイルに適応した、インテリア性を重視したモダンなデザインの仏壇。
MDF(中質繊維版)
MDF(Medium density fiberboardは中質繊維板のことで、木材を原料として、繊維状にほぐし、合成樹脂を加えて成形したものです。
特徴として、材質にばらつきが少なく、安定した強度を保つことができます。
また、そりやねじれも少なく、木材の欠点である節や割れ、腐れなどの問題が解消されています。
表面は硬くて平滑ですので、加工もしやすくきれいな仕上がりとなります。
お盆
お盆とは
お盆とは、7月13日から16日までの期間に祖先の霊が子孫の元に帰るとされ、この期間に供養する行事のことです。現在では、関西をはじめ8月の13日から16日までの4日間を指すことが多くなっています。
京都の大文字焼き、長崎の精霊流し、徳島の盆踊りなど全国でこの期間に様々なお盆の行事が行われています。
初盆(新盆)
亡くなった方の四十九日法要後に、初めて迎えるお盆のことを「初盆」あるいは「新盆」といい、特に厚く供養するしきたりがあります。
四十九日前にお盆の日が来る場合には、2年目のお盆を初盆とするのが一般的とされています
お彼岸
お彼岸とは
彼岸とは、極楽浄土、悟りの境地のことで、私たちがいる現実の世界、この世は此岸(しがん)と呼ばれます。彼岸の本来の意味は、此岸から彼岸へ渡るということで、お彼岸の七日間はそのために「六波羅蜜」の修業を行い、彼岸に到達するための期間と言えます。 お彼岸は、この世で生きる私たちのための修行の期間と言えます。お墓参りをしたり、家で花や供えをしたりするのも、この修行の一環と言えるのではないでしょうか。
迷いの世界である「此岸」から、煩悩にあふれた河を渡って悟りの世界「彼岸」たどり着くための6つの修行を「六波羅蜜(ろくはらみつ)」といいます。(波羅蜜とは仏教でいう修行のこと)
6つの修行
1.布施(ふせ)
   財人に施し、仏法を人に伝え、人の心に安心を与える
2.持戒(じかい)
   自らを戒めること
3.忍辱(にんにく)
   不平不満を言わず、腹を立てたり人を恨んだりしない
4.精進(しょうじん)
   常に努力をし、目標に向かってひたすら進む
5.禅定(ぜんじょう)
   心を落ち着け、集中し、真理を考える
6.智慧(ちえ)
   物事を正しく見、真理を悟ること
お彼岸の期間
春の彼岸 : 毎年3月の春分の日を中心として、その前後3日間を合わせた1週間  秋の彼岸 : 毎年9月の秋分の日を中心として、その前後3日間を合わせた1週間 最初の日を「彼岸の入り」、真ん中の春分の日・秋分の日を「彼岸の中日」、最後の日を「彼岸明け」といいます。 お彼岸は季節の節目のとき。太陽が真西に沈むので西方の極楽浄土と現世が最も近づき心が届きやすいといわれています。
お彼岸のお供え物
お彼岸の有名なお供え物は、「ぼた餅」と「おはぎ」。 材料の小豆は、昔はとても貴重なものですし、厄除けの意味もありました。 基本的にこの二つは同じものですが、日本人の四季に対する感受性が、春に咲く牡丹を結び付けて「牡丹餅(ぼたもち)」と、秋は萩の花を結び付けて「お萩(おはぎ)」と呼ぶようになったのです。 またこの二つの違いは、あんが「こしあん」か「粒あん」か、という違いもあります。 ぼた餅はこしあん、お萩は粒あんということです。 あんの材料である小豆が、収穫期の秋は柔らかく皮ごと使うので粒あんとなりますが、春の小豆は冬を越してくるので、皮が固くなっています。そこで皮をむいた小豆を使うのでこしあんとなるわけです。 ところが現在では保存技術の進歩により、春でも柔らかい小豆が手に入るようになり、春のぼた餅でも粒あんのものがあります。
お墓参り
時期
いつでもお墓参りは行けますが、一般に、月命日、お盆、お彼岸が特にお墓参りをするのに最適な時期となります。
お墓参りのお供え
お線香・お花・ローソク・お水・お供え物・・・お菓子などお線香は、お墓参りの時には、屋外使用に適した杉線香を使いますが、盆やお彼岸など節目の時は、香りの良いお線香を使って、供養すればいかがでしょうか。
永大供養(えいたいくよう)
後継者がいないなど、お墓参りできない人に代わって、寺院が永代にわたって供養と管理を行うことをいいます。
その墓のことを、永代供養墓あるいは納骨堂といいます。

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